天使くんは、スタスタと下駄箱まで歩いていった。 私も輝も、肩を竦めて、ゆったりとその後を追った。 「奴の靴箱、か」 下駄箱に着いた天使くんがぼそりと呟いた。 その視線の先には、私の下駄箱‥‥ じゃなくて、その下。 「そっか。 私が一番出席番号が遅いから、転校して来た阿久摩夾は、私の下なんだ」 私は自分の靴箱を開けて、靴を履きかえた。 私たち三人は、恐怖の教室へと足を運んだ。