ガラッ


突然、教室の前扉が開いた。
私たち三人は驚きを隠せず、音のした方へ目を向けた。

私は天使くんの裾を引っ張った。



「‥‥え?ひか、る‥‥?」


「知香‥‥それに、悠黎に阿久摩まで‥‥‥
何だよ、これ‥‥」



部活が終わったのか、そこには輝がいた。
どうすれば良いのか、輝もその場に立ち尽くすしか無かったようだ。



「あーあ‥‥
せっかくの機会が台なしだぜ。
さすがに三人も相手すんのはな。
下っ端の俺にはちょっと無理がある」