バキッ


悲痛な音が教室に鳴り響いた。
途端、天使くんの体が、私の方へと倒れ込み、天使くんもろとも倒れてしまった。



「‥‥‥‥っ」


「いったた‥」


「悠黎‥俺の任務の邪魔すんなよ。
大人しく安宮知香を俺に渡せ」


「‥‥嫌だと、言ったら」


「テメェを殺して奪うまでだ」



阿久摩くんは、腰から真っ黒な銃を取り出し、天使くんに銃口を向けた。



「死ねよ、悠黎。
俺のこの愛銃〝ブラッド=クイーン〟で、美しく死んでくれ」


「ならば、その弾丸。
俺の剣で断ち切るまでだ」