‥‥‥当たらない。

私は、目の前にある白い物体が何か分からなかった。



「あぁ?‥‥お前」


「‥‥夾」



低く、聡明な声。
見上げたそこには、黒髪を靡かせた天使くんがいた。

ただそこには見慣れた天使くんではなく、阿久摩くんとは対象の純白な翼が生えていた。



「カッコイイとこに出てきやがって‥
悠黎、お前は邪魔なんだよ。
さっさと退け」


「お前等魔族から、安宮知香を護衛するのが、我々神族の今回の役目だ」