「よろしくな、阿久摩!」 「あぁ、よろしく」 チラッと輝たちを見ると、転校生と目があった。 ニコッと笑われ、不思議に思ったけど、私はペコリと頭を下げた。 「よしっ、じゃあ、今日の連絡をするぞー」 先生が連絡事項を言い渡す。 私はその間、ずっと空を眺めていた。 どうしても、夢の事が頭から離れない。 青年は一体誰なの? どんな夢だったっけ? 思い出せないのが、とてもムズムズする。 ま、忘れるって事は、大した夢じゃ無かったんだろうな。 そう割り切り、私は学校生活を始めた。