赤みがかった茶髪。 耳には音がチャリチャリなるほどの数のイヤリング。 瞳の色は翡翠色。 その見た目は、日本人とは思えない容姿だった。 「彼はドイツと日本のハーフだ。 皆、仲良くするんだぞ」 「阿久摩夾です。 よろしく」 ニカッと笑ってみせた八重歯が、可愛い印象を与える。 「じゃあ、阿久摩は‥ 雪梛の後ろの席だな。 雪梛、よろしく頼むぞ」 「うぃす!」 転校生の席は輝の後ろ。 先生が指示すると、転校生は輝の後ろの席に着いた。