確かに‥ 女の子以上に女の子らしい、サラサラの髪の毛だ。 シャンプーは一体、何を使ってるんだろう。 「‥あ、天使くんに教えて貰えば良いじゃん」 「は!?え、ちょっ‥」 私は焦る輝を無視して、天使くんに歩み寄った。 「天使くん、おはよ」 「‥‥‥‥」 無表情の顔のまま、私の顔を見上げる天使くん。 近くで見ると、美形だ。 カッコイイって言うより、美しい。 「今日の数学を教えて欲しいんだけど、良いかな?」