早乙女 絢ーsideー



早乙女 絢ーさおとめ じゅんー


昔から名前を「あや」と間違えられる。
親もどうしてこんなややこしい名前を付けたのか....。


しかし、
今考えればこの「じゅん」と言う響きは私にぴったりだと思う。

自他共に認める、色気より食い気。

女友達は1人しかいなく、周りには男ばかり。

女らしくない、
この3つが何よりの証拠だ。




そんな私にもひとつ、女らしさはある。


それは、女だらけのー吹奏楽部ーに入部している事。


吹奏楽部は私の学校で一番女らしい部、といわれている。
そのため、男子は創部以来入部していない。


私の学校では「女の花園」と謳われている。


「女の花園」と言われるこの部はある一定の条件を満たさなければ入れない。

その条件は 吹奏楽経験者であり、ハイレベル。
才色兼備、文武両道。

中学の時に吹奏楽やってたし、一応、
文武両道をモットーに過ごしてたから、入部届を出したら、運良く入部。


才色兼備のゾーンに入るとは流石に思わなかった。



「女の花園」は実は才色兼備のレベル低くかったりして。