あとちょっと。




涙を拭いて、その人をよく見てみる。

「あっ!朝のイケメ…じゃなくって矢島君!」

なんと、そこにいたのは
あの朝ぶつかったイケメンで、入学当日に居眠りしてた…

矢島 未来(ヤジマ ミライ)君だった。

「ははっ。やっぱり天崎さんだ。何してんの。」

そう聞かれてついさっきのことを思い出す。

「…っ…うっ…ひっく…」

「うわっ!ごめん!そうだよな。怖かったよな。ごめんな思い出させて。」