あとちょっと。




その人達について行って、あたしは無事に理科室に到着した。

「ありがとうございました。ホント助かりました。」

あたしはペコペコと頭を下げてお礼を言った。

「それじゃ!」

レポートも置いたし、帰ろうとしたあたしの腕を男子生徒の一人が掴んだ。

「…え?」

「お前、せっかくつれて来てやったんだから言うこと聞けよ。」

そう言うと、理科室のドアを閉めガチャリとカギもかけた。