「泉君(いずみくん)、この教会にたくさんの金と
たくさんの迷える子羊が集まる確立は何%かな」
泉君と呼ばれた長身の男は英世のお面を被ったまま
こもった声で
「20%…くらいでしょうか」
するとさっきまで馬鹿にしていた顔をしていたロリータ服の少女の顔が豹変し
泉君の股間を思いっきり足で蹴り飛ばした
うぅ……痛そうだ…
俺は思わず肩を震わせ一歩足を引いた
泉君はその攻撃をくらいながらも
一歩も動かずただ女の子のそばで突っ立っていた
「お前はアホなのか!?そこは0%だと打ち合わせしただろう!?
マリアの奴を落ち込ませようと……ハッ!!!!」
ロリータ服の少女は気まずそうに俺とマリアのほうを見た
マリアは鼻でロリータ服少女を笑うと
「なるほどな、お前が来るくらいだから何か用事があったのかと思ったら
そんな嫌味を言う為に来たのか?全くお前は本当に暇だな。
そんな暇があるならちゃんと学校行け」
ロリータ服の少女は顔を真っ赤にさせると
「っこっここを売るのは決まってるのよ!!きょっ今日の所はここら辺にしておいてあげるわ。フッ…じゃっじゃあね、行くわよ!泉君!!」
ロリータの服を揺らしながら教会を去っていった
英世の仮面を被った泉君はこちらを一度振り向くと少し頭を下げてから
走ってロリータ服の女の子を追いかけた



