「で、お前の悩みはなんだ?」



俺とマリアはソファーに腰かけ
女の子を前に座らせた



女の子…の名前は

古見沢 ナクル(こみさわ なくる)


俺達と同い年だった
しかも同じ学校


この教会の近くにある高校だ


勿論マリアも



マリアは細くしなやかな足をテーブルの上に置く


態度わりぃな…こいつ




「実は…その…わたしの高校から付き合ってる人はいるんだけど…彼には元カノがいたの。その元カノがその…彼の幼馴染で」



古見沢さんの話によると


今の自分の彼氏には幼馴染がおり、昔付き合っていたらしい
でも古見沢さんは高校になってから彼氏と付き合い始めた、
それを何か気に食わなかったのか幼馴染は今彼と付き合っているのはわたしだなんて言い出してそれを彼は幼稚園の時にした結婚の約束と勘違いしているだけ、と言っているらしい


めんどくせぇ…




マリアはふむふむと聞いていた




「それで?お前はどうしたいんだ」



マリアは真顔で問う



「わたしは…その幼馴染の女の人とうまくやっていきたいと思っています。
でも…彼女はわたしと仲良くしたくないみたいなんです…」