「…わたしは彼を愛しているのに…
彼の元カノが中々別れてくれなくて…私達はうまくいかないの!!」


うわ…ドロドロしてんな…


『お前はどうしたいのだ?』



「わたしは…彼と早くうまくいきたいの!だから…元カノと何か話し合えればと」



『ならば…そこに千円札を置いてゆけ』



いやいや…言うこと聞くわけ

だがその女の子はその場にお金…を置いた




置くのか!?



『お前はとても良き人間だ、さあわたしの下僕にお前の願いを叶えさせよう』


というマリアの言葉と同時に俺はマリアに背中を思いっきり蹴られ
外に飛び出した



「っちょっお前…!」



「キャッ…」


女の子はびっくりした様子で俺のほうを見た

まるで不審者を見る目だ……



「あ…いや…その…」


俺は急いで立ち上がって両手の掌を横にふった




「…こやつは神の下僕だ。勿論、わたしもだが…」



マリアが俺の横に立った


マリアが首からぶらさげていた十字架が荒く揺れた