「最っ悪!朝から風紀委員に招集かけられたよ~」




机にうな垂れて、最近仲良くなった梓(名字は忘れた)に愚痴を零す。




「そりゃそうでしょ。そんな髪の色してるから」




「そんな!?そんなってどういう意味さっ!」




お気に入りのオレンジの髪色を貶されちゃ、あたしも黙ってられないよっ!?






「そのまんまの意味よ。目立ちすぎるんだってば」




「それは梓も同じじゃんっ!」




そうだ。そうだそうだ。


梓だって茶髪だ。それも栗色。




比較的真面目な(見事にあたしと梓以外は全員黒髪)うちの学校じゃ、梓だって相当目立ってる。






「同じじゃないわよ。オレンジと茶色じゃ雲底の差」