リビングに入ったとたん遊君が私の所にやって来た。


「遊君お誕生日おめでとう。また、綾と遊んであげてね。」


「うん、いいよ。僕、綾ちゃんのこと大好きだもん。」


遊君は、やっぱ可愛いなぁ~。なんて私達がほのぼのしてると月溝君のお父さんが帰って来た。


『ただいま~。ケーキ買って来たぞ~。うん、誰か来てるのか?』


と言って入って来たのは、私が忘れるはずのない“あの人”だった。