『どう、光驚いたでしょ。ブラックカードだよん。』


ブラックカード!!


ブラックカードってあのブラックカード?あのセレブとかが持っているブラックカード?


「いや~、そう言えば光ちゃんに渡して無かったと思ってね。」


渡して無かったって、こんなの貰えないから。ただでさえ実家からの仕送りで暮らしてるのに…。(バイトは綾を引き取った時に辞めた。)


「お義父さん、私こんなの貰えません。ただでさえ仕送りに頼りきってるのに。」


すると、さっきまで微笑んでたお義父さんが一変真顔になり。


「光ちゃん、僕は光ちゃんに綾の事を押し付けた事を後悔してるんだ。だがら光ちゃんにこれを受け取って欲しいんだ。こんなんじゃあ何の罪滅ぼしにもならないけどね。」


………お義父さん。


「お義父さん、そんな事言わないでください。綾との生活は大変だけど楽しいですし。お義父さんがそう言う風に私の事を考えてくれてたってわかっただけで充分です。」


私の事をこんなに考えてくれてお義父さん本当、ありがとうございます。


『ヒロ君、だから言ったでしょ。光は恨んだりとかはしてないって。大体、そんな物事を深く考える娘じゃないし。』


よし、お母さん取り敢えず脚を伸ばさずちゃんと正座しようか。