『百枚あるわよ。』


お母さん、まだ質問すらしてないのに返答をありがとう。でも、百枚は要らないでしょ。第一、何のためにこんな玩具のお札何て用意したの?


『決まっているじゃない。さっきもヒロ君が言った通り綾ちゃんにお正月気分を味わって貰うためよ。』


………そうですか。まぁ、それはそうと私宛てのにはやけに薄いけど何が入ってるんだ?


『開けて見なさいよ。きっと腰を抜かすから。』


途端に開けるのが怖くなって来た。きっと腰を抜かすと言ったお母さんの発言は嘘ではないだろう。だとすればお年玉の中身はとんでもないものに違いない。


『めんどくさいはねぇ~、早く開けなさいよ。お母さんはヒロ君とイチャイチャしたいの。それとも光見る?』


早く開けようか。



そして、実際中を開けて見ると其所には黒いカードが入っているだけだった。