「光ちゃん、中身が気になるようだったら開けてみたら?」


その厚さに驚いてたらお義父さんがそう言ってくれた。本当なら、その場で中身を開けるのは無作法なのだが、そのあり得ないぐらいの厚さといかにもいたづらしました的なお義父さんの態度が気になったので開けて見る事にした。


良く見ると袋は二つとも厚いのではなく、厚いのは"綾ちゃんへ"と書かれてる袋だけだった。私宛ての方は、薄かった。



そして、私は綾ちゃんへと書かれてた袋から開ける事にした。必死に袋に手を伸ばし私から袋を奪おうとしてる綾から袋を守りながら開けて見ると、袋から取り出すのも一苦労なほどのお札が入っていた。


しかも、日本円ではなくそのお札にはこう書いて有った。



【子ども銀行券】


はぁ?子ども銀行券って?あの銀行屋さんごっこ何かで使うあれ?つーか、何枚有るのよ。