｢やあ藤林杏香。｣
清士郎。
｢終ったんだね。｣
｢当然だ。僕を誰だと思ってるんだ。｣
なんか不遜。
｢ところで、原田大樹を見なかったか？｣
大樹？会わなかったなぁ。
｢いや会わなかったよん。｣
｢・・・そうか。｣
トテトテトテチテ
｢あ～みんなここにいたんすか？出浦先輩、約束通り鉢屋先輩を守り抜いたっすよ。｣
｢さすがだ原田大樹、君の活躍に僕は敬意を表する。｣
やっぱコイツどっか偉そう。今に始まったことじゃあないが・・・。
｢オォ～、みんな無事やったんか。｣
寅珠、みんな！私達、なんとか無事だったみたいね。
｢あれ先輩、紅林に会わなかったっすか？｣
｢麗子？いや今日はまだだけど。｣
｢いや今日の朝一緒に登校して、夕方部活に一緒に約束したんすけど・・・。｣
－！まさか！
｢先輩！オレちょっと行って来るっす！｣
ダッ
た、大樹！・・・あのバカ！1人で突っ走って！
ダダッ
｢あ・・・行っちゃったよ。ったく、キョンちゃんも大樹くんもしょうがないなぁ。みんな、2人を追わないでよ？私達に今できんのは、帰りを待つことだけだよ？｣




ったく、大樹！化神使えるんだろうけどさ、1人で突っ走るんじゃあないわよ！