「あっ……あなたが加藤ゆきなさんよね?」

「お、……奥様?!」


この家の女主人、鎌田 都(カマタニ ミヤコ)様に声をかけられた。


慌ててお辞儀をすると、

「あら、今はいいのよ?仕事時間外でしょう?」

そう言って、品良くふんわりと微笑んだ。

「ぃや、しかし……っ」

「いーのいーの。あっ……ちょうどいいわ、ちょっと来て?」

「は、はい……」


誘われるがまま、私は奥様の後をついていく

そして、招かれたのは……

「ぃいいいやっ、あのっ!!」

「いーの。さぁ入って?」


よりによって……奥様の部屋、でした……。