部屋を出た直後、 足の震えに負けて廊下に足元から崩れ落ちた。 まだ力の入らない足。 熱い唇。 初めての…………キス。 「……さいってー」 私は、 突然のキスに対しての物凄い恥ずかしさと 好きでもないのにキスをしてきた賢也と、……それを受け入れていた自分に腹が立って、 ……涙をこらえるのに、精一杯だった……。