差し出したお金を受け取りもせず ただ微動だにしない賢也さんに 『なにこの空気。たえらんない』 若干いらついてきた私。 「……じゃ、仕事あるんで」 そう言って、一礼してから背を向けようとした瞬間、 ぐいっ 強い力で腕を引かれ 私は賢也さんの部屋に連れ込まれた。