「……手紙?」

「そう、手紙。そいつ、字が下手だからって滅多に手紙とか書かない奴だったんだ

大切な時に、汚くてもいいから気持ちの伝わる文字が書ければそれでいい……って」

「んな事言ってた奴の手紙だから……俺は当然、その場で開けて読んだ。

……俺がそいつの死を受け入れるために書かれた文章だった」