「だから、賢也は特別に憧れてるのかなって最初は思った」 「……でも変。 私みたいな変人を見ると切なそうな顔をする」 いつか賢也の部屋で見た、 あの寂しい笑顔を思い出す。 「だから、なんか変だなって思ったんだ」 「ただ珍しい人が好きなわけじゃないのかなって」 「珍しいのが嫌いなのに、珍しい人に惹かれずにはいられないような人」 「賢也は、そんな感じの人に見えるんだ」