「ぇ………」 俺は思わず絶句した。 あれだけ俺のことを嫌っていたゆきなが。 キスをされても、俺のことを睨みつけてきたゆきなが。 俺のことを、好き――? 誰も、喋らない。 取り巻きの女子も、クラスの男子も誰も。 ただ、ゆきなの告白だけが響く。