だけど、ここで表情を崩すワケにはいかない。 私は憂鬱なフリをして4時間目の授業を終えると、そっと李華のほうを見る。 すると……… 李華は、私のかばんの中から弁当箱を掴み出し、 「ゆきなぁ。お弁当食べよっか、……二人で」 そう言って黒く笑うと、 笑いながら自分の弁当を持って歩き出した。 私は、急いで後を追う。