『……間違いなくイジメって奴だよな、これ』 『……おぅ』 俺と涼は、見ていることがバレないようにヒソヒソと話す。 てか……目の前の光景が信じらんねぇ。 イジメって、もっと小規模なモノだと思ってたけど、 こんな大胆な事もするものなんだ なんて、傍観していたら。 「ね……ゆきな?私達の賢也くんを取ろうとなんてするから、こんなことになるの」 頭を蹴り飛ばしている女が、囁くような声で呟いた。