「………と、いう訳です」 私が賢也の家のメイドってことを李華は知ってるから、話しはスムーズに終わった。 私は視線を空から李華へ移す。 隣に座る、李華は。 さっきの私と同じように空を見上げながら、 静かに、泣いていた。 「……………っ!!」 「そっ、かぁ………」 静かに、静かに、李華は呟く。 私は、空から目を離さない李華を見つめる。 目の端からこぼれ落ちる綺麗な涙から……目がそらせない。