白雪*〜狂愛〜





「…っ」

涙が止まらない。



もう、慣れたはずなのに。


誰かの助けなんて

諦めたのに。


お父さんにとって
あたしは何なんだろうね?


やっぱりただの道具?


無性に誰かにギュッと抱きしめてほしかった。

温もりがほしい。

形だけじゃなくて
ちゃんと
愛されたい。



私は寂しい人間だな...。


「帝都くん...」


ポツリと愛しい名前を呟いた。