「もしもし…」 「あっ、帝都くん!?」 高い声が耳に入ってきた。 電話をかけてきた相手は、どうやら女。 しかも、俺の事知ってるらしい。 俺、名前で呼ばれるほど仲いい女子の知り合い、いたっけ? 俺は瞬時に頭で検索する。 …ヒット数ゼロ。 「えっと、どちら様ですか?」 相手が年上かもしれないから一応敬語を使う。