声の主は俺の2つ前の席から。

本読みは、その人から後ろに向かって読む人が変わる。

つまり、笹原さんの次の次は俺の番だってことだ。

なんて事だぁぁぁ!!
おぃ笹原さんよぉぉぉ。
なんで出席番号8番なんだよぉぉぉ


…なんて、色々思ったけど
嘆いている場合ではない。

俺はすぐ、2つの選択肢の前に立たされた。

片吹さんに教科書を見せてもらうか、
減点されるか。