思い出なんか数少ない だから微量の涙 滴しか落ちない こぼれない 私 行ったんだ奴の家の前まで 何もしないし ただ奴が家に居るのか居ないのか確かめたくて 結果 居ない不在 明かりは ついたり消えたり奴の子供の仕業だろうか 身も心も衰弱 心身共に冷えて来た寒い冬風 吹き荒れる中 凍えた 待てない 待たない 奴だけ帰る場所も一人でもナイ 私は一人 待つ相手も待たせる相手も居ない 奴に汚染され いわゆる感染病の 病に少し熱を出しただけ