たいていいじめっ子というものは、いじめを行う際に対象を脅す武器のようなものを持っている。 対象が少しでも反抗したら、それを使って力の差をわからせるために。 奴の場合、それはナイフだった。 かつて一度反抗した時に、奴は僕の指の間にナイフを突き立て切り刻もうとした。 それがたまらなく痛くて、恐くて、僕はそれ以来反抗することをやめた。