「ただいま」 「遅い」 予想通り彼女からの一喝が飛んできた。 「ゴメン、材料選んでたら時間経っちゃって」 「早く作って」 「はいはい、手洗いうがいしてからねー」 僕は買い物袋を床に置き、すぐに洗面所へ向かった。 何せ衛生面には気を使うタイプなもので。 彼女に風邪引かれたら大変だし…などと理由づけるが、要するに自分が潔癖症気味なだけだ。