式が行われる大広間へ

ミリアは純白のドレスに身を包み向かっていた。



金色の緩くウェーブがかかった髪を揺らしながら歩く姿は、すれ違う人すべてが振り返るほどだった。


「ミリア様。とってもお綺麗です」


「ユーリ…やめてよっ、恥ずかしいわ」


「これならレン王子もイチコロですねっ」


ミリアの顔が少し曇る


「私は・・レン王子にはつりあわないわ・・」



悔しいけど見た目だけは
すっごくいいもん・・



「ミリア様・・・


そんなことありません


ミリア様は


世界で一番、綺麗な方です」

ユーリの言葉は心に響く・・


「・・ありがとう。ユーリ」

少し照れながらそう言うミリアに、ユーリは優しく微笑んだ