でも――・・
今晩から私はルーン王国で過ごすことになる。
国のみんなや・・・
ユーリとまで離ればなれになっちゃうのかしら…
そのとき、ドアをノックして誰かが入ってきた。
「失礼します、姫様」
「ユーリ!!どうしたの?」
「もうすぐ式ですので、ドレスをお持ちいたしました」
気づけばもうお昼をまわっていた。
「もうそんな時間なのね・・」
「それともう1つ。私も姫様の付き添いで一緒にルーン王国に行くことになりました!!」
ユーリが満面の笑みで言う。
「・・!!!!ほんとうに!?ほんとうなの!?」
「えぇ。ほんとうです姫様!」
「やったぁ!!これからもユーリと一緒にいられるなんて・・ほんと嬉しいっ」
そう言って笑うミリアに
ユーリは同性ながら少しドキリとした。
姫様・・ほんとうに美しい・・
こんな花嫁をもらうことのできるレン王子は幸せものですわ。
でも・・・姫様を傷つける人はたとえ王子であっても絶対に許しません。
