そのたびにサニー王国を助けてくれたのは、お父様の友ブルタリア王が治めるルーン王国だった。
ルーン王国はサニー王国よりも大きな国で力も強い。
なんでお父様とブルタリア王が仲が良いのかは分からないが、ルーン王国はとても頼りになることだけは確かだった。
それに、サニー王国の人々は皆ミリアに優しい。
姫だからといって特別扱いするわけでもなく、叱るときは叱り、褒めるときは褒めてくれた。
そんな皆を幸せにしたいというミリアの気持ちは本物だ。
幸い、あのレンという王子はミリアと仲良くするつもりはないと言っていたので、ここは形だけの結婚ということで割りきっておこう!!
そう考えたミリアは少し気分がスッキリした
