「あ、あの」 俺が、黙々と考え込んでいると、春歌が口を開いた。 「世界のバランスが崩れているって言いましたよね?」 「嗚呼、言ったが?」 暁が、俺から春歌へと、目線を移し、応える。 「それって──…」 春歌が言い掛けた、その時だった。 ドガッ!! 「えっ!?」 突然、大きな物音が聞こえた。 ズダンッ グルル.. 「な、何だ!!」 音と共に、獣のような唸り声が響いて来た。 突然の事態に、動揺した俺達は、パニック状態に陥りそうになっていた。 ……ただ1人、暁を除いては──。