それでも朝はやって来る

｢んー…んー…！！｣


必死で抵抗するがびくともしない。


ああっ…

神様、嘘だと言って！！


｢…なんもしねぇよ。だから、そんな騒ぐな｣


背後からため息混じりにそう言われた。

この状況で、そんなこといわれたって信用できないよ。

きっとこのまま借金のカタにどっかに売られちゃうんだ。

半年前、父が急にいなくなってから、そんな日がくるんじゃないかと思ってた。
ほんと、ろくでもない１６年間だったけど、最後までこんなだなんて…


神様、不公平にも程があります！


｢…っち…
ホント、女ってメンドくせーな｣


ふと、押さえられていた口から手が離れ、両手を捕まれ後ろを向かされた。

そのまま後部座席に押し倒される。


……えっ？！

驚いた。

だって、自分の上に覆いかぶさってるのは…

どう見ても…


｢……小学生？…｣


押さえ付けてる腕は力強いものがあるけど、背は明らかに私より小さくて１５０センチあるかないかぐらいだ。


｢っざけんな…
どこ見て言ってんだよ｣


片手で押さえ付けられた両腕がシートに沈む。

もう片方の手で顎をつかまれ、上をむかされた。


突然、にゅるりとしたものが口の中に入ってきた。


えっ…エッ…エーーーッ！！


ソレは、私を捕らえようとしてウネウネと口内を動き回る。


｢……っん｣


思わず声がもれる。

角度を変えて何度も何度も口内を侵される。



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