それでも朝はやって来る

ちょ…
なにその態度!?
あったまきたぁ!!


テレビのリモコンを奪い取り、テレビ
を消した。


「何すんだよ!見てたのにー」


取り上げたリモコンを奪い返そうと食ってかかってきた。


「人の話は最後まで聞いてくださいぃ」


リモコンを二人で奪い合いながら、押し問答は続いた。

小学生ぐらいの身長から一気に大きくなった悠里の頭の後ろに、リモコンを隠されちゃうと、なかなか取れなくてイライラした。

後もうちょっとなんだけどな…もぅ!


「とれるものなら取ってみろ!」

「いい加減にし…」


そのまま二人でソファに倒れ込んでしまった。


「いったぁ…ごめんな…」


目を開けると、目の前に悠里の顔があった。



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