それでも朝はやって来る

「カナちゃん、来るの?」

「うんうん」


引きちぎれんばかりに首を縦にふった。


「………」


櫂の沈黙が怖い。


「…カナちゃん、さっきお腹痛くて早退したいって、職員室で担任に話してだけど…」


「エッ…エエーッ!!」


ギュウと鼻の頭を摘まんで、櫂がにっこりと笑った。


「にーちゃんに嘘なんかついたら…
ダメじゃないか」


櫂兄ちゃん、目がマジになってますけど!!


「ま、そんな訳だから、ちゃんと美味しいハンバーグ作るように」


と言い残して、去っていた。



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