「八重樫 悠里君だ。ちょうどよかった。今、立ってる佐伯 朝子さんの横が君の席だ」


つかつかと朝子の横に歩いてくる。


「よろしく」


悠里はニヤリと笑った。


「なんなの、あの子は!?櫂様や真楯先生のみならず転校生の八重樫君にまで目立ってアピールするなんて!!許せない!!」


悠里まで学校に来るなんて、驚きすぎて西園寺がこんなことを言ってたなんて、全然わからなかった。


何食わぬ顔で、隣に座った悠里。

あいた口が塞がらないとはまさにこの事かも知れない。



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