それでも朝はやって来る

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東雲 櫂は、生徒会室の机に座ったまま微動だにしなかった。


背もたれが付いた椅子に深く寄りかかり、時々深い溜め息を洩らしていた。



朝子がいなくなって、一週間…

同じ頃に、転校生の八重樫 悠里が行方不明になった。


その少し前に、朝子と同じクラスの棗が変死体で学校の裏庭で発見された。


真楯先生も同じ頃に、教壇に立つのをやめた。理事長の代理の業務が忙しくなってきたからだそうだ。



朝子は無事だろうか…



櫂は自分の無力さを痛感していた。




絶対守ってやると言ったのに…




自分の力では、朝子がどこへいったのか、全く分からなかったからだ。





生徒会の力も限界なのか?





気が進まないが、親父の力を借りるしかないな…



会長の席の引き出しを開けると、そこには一枚の名刺が入っていた。



『東雲探偵事務所

代表取締役社長 東雲 惣 (しののめ そう)』



下に書いてある電話番号に電話をかけた。


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