それでも朝はやって来る

悠里は、自分の部屋から一番遠い朝子の部屋へ向かっていた。


自分の都合で巻き込んでしまった朝子を、解放してやろう。




朝子をあんな目に合わせなくて、良かった…




昨日の夜、俺の部屋に来たときの朝子は、顔面蒼白で震えていた。

まるで化け物を見るように俺を見つめていた。


やっぱり俺とあいつじゃ、住む世界が違うんだ。




別れを決意して、部屋に向かうーーー




悠里は、途中にある真楯の部屋ドアが開いていることに気付いた。


いつもなら、几帳面なあいつが扉を閉めずに出掛けることなんてなかったからだ。






嫌な予感がした。



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