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「で、その一万人に一人しかいない黄金律の体の持ち主があたしで。あたしの体液を接種しないと、そちらの…」

「悠里だ」

「ゆ…悠里さんが呪いで死んじゃうと…

そう言うことですね」


悠里が作ってくれたビーフシチューを中心に、真楯が机に手際よく夕飯のサラダやらいろいろ並べていく。



「ホントかどうかわかんないし、納得は出来ないけど、なんとなく言ってることは分かりました」


「おぅ、じゃあ話は早いな。早速二階へ言って俺と…」

「でもだからといって何であたしなんですか?」


キッと悠里を睨み付ける。


「一万人に一人だったら、他にもいるでしょ!何であたしがこんな小学生に二回もキスされなきゃいけないのよぉ!」


バンッと力任せに机を叩いた。


「体液を接種するには、キスが一番手っ取り早い。気軽でお互い気持ちイイしな」


悠里がいけしゃあしゃあと言い放った。




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