それでも朝はやって来る

「ちょちょちょちょ…ちょっと待って!悠里、ヤバイって!!



パパパパ…パンツ、見えてるよ!!」


四階から一気に駆け降りた悠里には、朝子の抱く向きなんて考えてる暇はなかった。

涙と鼻水で汚れている左ではなくて、右の肩に朝子をまるで米俵でものせるように担いでいた。


「おっおい!叩くなよ!!危ないだろ!!」


朝子は担いでもらいながら、左手でパンツを隠そうと必死になっていた。

しかし、スカートが短すぎて担がれた朝子になかなかお尻を隠すことができない。


「ちょっ…、変態!!

勝手に見ないでよ!」


見るなと言われると見たくなる…と、悠里はチラリと横を見た。


「おっ、王道ピンクか。こないだよりましだな」


「もう、バカッ!」


朝子は力一杯悠里を叩いた。



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