それでも朝はやって来る

「んー!んー!」


両手を動かそうにもガッチリ捕まれてて、本当に動けない。


「意外にねぇちゃん、可愛い顔してんじゃん」


顔を間近に近づけてしゃべるので、酒臭い息が顔にかかる。

朝子は思わず顔を背けた。


「何!?もしかして、初めてなの?」


ニヤニヤしながら男は、背広を脱ぎ始めた。


「初めてなら優しくしてあげないとね」


そらした顔の横に、頭を埋められ首を舌でなぞられた。



……………いや!気持ち悪い!



何とか逃れたくて、首を左右にふるが自分の体は動かなかった。


両脇を支えてる男たちからも、気味悪い笑いが漏れる。


「あー、俺女子高生とすんの初めてかも♪」


ケタケタ笑う声で頭がくらくらする。

ブラウスをスカートから出されて、ボタンをゆっくりと外された。

身をよじるが足も固定されて、開かれた。

今から起こることを考えると、体が震えて仕方なかった。


「抵抗しなきゃ、気持ちよくしてやるよ」


朝子のキャミソールに手をかけて、男は耳元で囁いた。


「声でなきゃ面白くねぇから、布外す!?」

「え、マジで!?また噛まれたらどうすんの?」


朝子は今日、悠里に黙って出てきたことを後悔した。

こんなことなら、さっさと悠里とシとけばよかった。


もう……

………ヤダ………ヨ………



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