先ほどの刺激で敏感になった胸の山頂は、期待に膨らんでいた。



体を屈めて、その片方に口付けた。


「はぁ…んんっ!」


ソファから体を浮かせて、悠里の与える刺激を受け止める。



快感でおかしくなりそうで、朝子は両方の目を固く瞑った。

悠里の舌が胸の上を滑り、反対側に移動する。


「ゆう……りぃ…」


期待に呼吸が荒くなり目を開けると、悠里と目があった。


自分の上で行為に及んでる悠里の体は、暗闇に浮き上がり綺麗な筋肉の影が出来ていた。


いつも唇を求められている時に、悠里の名前を呼ぶとフッと優しく笑って朝子が求めているものをくれる。



今も笑った。



怖くて仕方なかったこれから起こる事が、その笑顔で書き消されたようだった。

パジャマの裾を強く握っていた手の震えが収まったのだ。



胸の頤を悠里がくわえようとしたその時、二人の間にスッと綺麗な手が見えた。



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