「小春ちゃん」
『…!』

久しぶりに聞いた声だけど…
しっかりと覚えてる……悠の声。


思わず身構える私に、

「そんなに怖がらないでよ…」

と、なんの悪気もないように接してくる。



怖いに決まってるでしょ!?
なんなの…?

「ねえ、俺小春ちゃんに謝りたいんだ」
『嘘だっ!』
「本当だって。だからちょっと来て」
『嫌だってばっ!』

私は悠に腕を引っ張られた。

もしかしたら、前みたいな事になるんじゃないかって心配だった。

また、翔は来てくれないんじゃないかって心配だった。



でも……
来てくれたよね?

「痛っ!」