あれから私は、翔と一層絆が深まったんじゃないか。

…って思う。


もちろん悠にされた事は言えないままだけど…。

それでも、翔は私に何も聞かない。
きっと気遣ってくれてるんだと思う。

いつか話せたら…
そう思っても、翔に幻滅されるのはたえきれないから…。


「小春ー」

そんなことを考えてたら翔が来た。
いつもより3倍増しのカッコよさ!

『髪、切ったんだね!』

昨日より短くなった髪を見てそう言った。
3倍増しの理由はコレかっ!

「…似合う?」
『うん!』
「ははっ!即答かよ」

そう言った後、クシャッと笑った。
この笑顔、また見ることができるんだなー…

悠とのことがあって、なかなか一緒に帰れなかったから。

改めて、私には翔が必要なんだって分かった。